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『 I 』を知らない物語

『 I 』を知らない物語

その隙間を埋めるために、ぼくは「恋」を装った。

都合のいい言葉を書き連ねては、

都合の悪い自らの得体を隠すように、

紡いだ偽証が、自分の内側を蝕むことを経験しながらも、

いつも同じ轍を踏んでは独りよがりな脳内世界で

生きているのだった。

 

 

空洞の内側に、寒々しく風は吹き抜けている。

そこを埋めるために、ぼくはあなたとの距離を埋める。

それは偏に自然な成り行きで、

それは偏に過ちの始まりだったりするのだった。

小骨のように、あるいは芸能ゴシップのように

どこか後ろめたく引っか

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

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