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「 ほのビート 」

目次 (詩・散文) 縦書き
「 ほのビート 」

 

私の頭の中にある

辞書の中にない言葉をきみが話すから

もどかしい距離 苦い思い出

 

晴れ空にばかり恋をして

雨を嫌ったこの世界の片隅で

君の花は萎れていた

 

明日の答えは やまびこのように

返ってきて ため息交じりにうつむいて

上を向く 小さな花に出会いました

 

雨を雨として 黒を黒として

君を君として受け入れられたなら

この心はうまく呼吸をできるのかな

 

白と黒とが溶け合った

私 グレーの世界で生きてゆく

僕の頭のなかにいる

現実の世界にいないきみが話す言葉はいつも

届かない距離 幻影の思い出

 

雨空にばかり想いを馳せ

晴れ空の下よりも

仄暗い木陰に佇むことが好きな

君の花は艶めいていた

 

明日の答えは 地平線の彼方へ消えて

返ってこないけど 

上を向く あなたの面影を胸にしまって

 

空は空として 想いは想いとして

人は人として受け入れられたなら

この心はうまく空へと伸びてゆけるだろうか

 

輪郭と存在とが溶け合った

僕 狭間の世界で生きている

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